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カサンドラ・ウィルソンというと、新しい時代の歌手、ロック/ポップス/ブルース曲を積極的に歌うジャズ歌手というイメージが強い。特にブルーノート入りしてからはその傾向が顕著。しかし彼女はこれまでスタンダードもたくさん歌ってきた。 これはそうした彼女のスタンダード・ヴォーカルをたっぷりと楽しめるベスト盤。1980年代後半から90年代はじめにかけてのJMT/BAMBOO時代の録音から編集されている。その時代のもっとも有名なスタンダード作品は『Blue Skies』だが、そこから4曲。ほかの7曲は『Point of View』、『アフター・ザ・ビギニング・アゲイン』、『シー・フー・ウィープス』の3作から選曲されている。 たとえスタンダードを歌っても、そこはカサンドラのこと、ありきたりの解釈ではなく独自の味付けで斬新に歌っていて、あらためてその個性の強さを印象づける。おなじみのナンバーも彼女のフィルターを通過すると、まったく違った世界になってしまう。その意味ではなにを歌ってもカサンドラはカサンドラ、ということなのだろう。(市川正二)
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